“高齢者住宅経営フォーラム協議会”に改名し、時代の流れに沿って新たに始動

代表世話人 吉田 肇

高齢者住宅経営者連絡協議会は、2010年4月、運営事業の形態や高齢者住宅の類型に囚われることなく、高齢者住宅を取り巻く様々な課題に関して、経営者同士が胸筋を開いた活発な議論を交わすことができる任意団体として、誕生しました。

会員共通の精神を「終身にわたり、尊厳ある暮らしをささえる」として、これまで、
・高齢者住宅のあり方に関する提言書
・高齢者住宅の一時金に関する提言書
・会員企業における苦情実態調査の報告書
・入居者のための紹介事業の実態調査報告書
・会社企業における人材育成に関する調査報告書
・入居者の身元保証関連に関する報告書
・高齢者住宅の食事サービスに関する調査報告書
・ロボット介護機器.補助器具の調査と導入に関する提言
等々、高齢者住宅を取り巻く諸課題に関する議論を先送りする事なく、時宜にかなった提言や情報発信を行なうことができたものと自負しております。

一方、当協議会発足から10余年を経過して、介護業界では事業再編やM&Aから経営者自身や経営幹部の引退等が多くなり、この3年間は新型コロナ感染症拡大の影響も重なり、経営者同士の議論の場が減りました。

また、事業者が抱える課題の性質も変化し、これらの状況を時代の流れとして受け入れる必要を感じるようになり、役員を中心に当協議会の活動の方向性について議論を重ねた結果、今後は経営者同士の意見交換の場に留まらない、門戸を広く開いたフォーラムという形式での協議会運営を目指すこととし、名称もそれに相応しく「高齢者住宅経営フォーラム協議会」と改名(略称「高経協」は変わらず)することとなりました。

新高経協では、これまでの法人会員に加え、新たに個人会員を設け、現若手経営者はもとより、これまで高齢者住宅事業を営んでいた者も個人会員として加わることで、情報交換や知見共有の場を広げていきたいと考えており、これに伴い、協議会運営を行う役員も、会長・幹事の体制から、事業経験者らが世話人となり代表世話人を支援する体制といたします。

会員事業者の皆さまにおかれましては、次世代を担う幹部候補生にもお声掛けをいただき、旧高経協と同様、運営事業の形態や高齢者住宅の種類に囚われず、広く情報交換と人材育成の場として、フォーラム形式となる新高経協をご活用いただけますと幸甚です。

高齢者住宅経営フォーラム協議会の活動に対し、従来にも増して、ご支援とご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

2023年6月
  代表世話人 吉田 肇